「好き」や「得意」を育てる3ステップ~ 3ステップ目 ①概念編~

こんにちは。このブログ「日々淡々と染みる」を運営している「染みる」と申します。前回のブログでは、動詞を軸に新たな「好き/得意」を育てるための3ステップ、最初のステップ「2.動詞の優先順位をつける」について詳しく解説しました。
 
 
本記事では、最終ステップである「3.動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく
」について詳しく解説します。

 

なお、この最終ステップは「①概念編」「➁実践編」「➂エピソード編」に分けて投稿させていただきます。

 


1. なぜ動詞を日常に取り入れるのか?

 

前回までに、自分が好きになりやすい行動パターン(コア動詞)を整理しました。
例えば、私の場合、「感じる」「集める」「探す」など、 過去の「好き」に繰り返し登場する動詞がありました。(図1

 

図1

 

では、そのコア動詞を知るだけで、新しい「好き/得意」が自動的に見つかるのか?

 

答えは 「NO」 です。

 

例えば、私の場合、コア動詞に「探す」があります。
実際に「日常で『探す』動作を意識しよう!」と考えてみても、実際には 「キャンプ」「ドライブ」「写真」 など、既存の「好き」における「探す」の存在感が増すだけで、新しい「好き」に結びつきにくいことがわかりました。

 

また、すべての「探す」シーンが楽しいわけではありません。
例えば 日常で無くしたモノを探す 時は、楽しさもワクワクもなく、ただの手間に感じることが多い。

 

つまり、コア動詞から新たな「好き/得意」に転用するには、単に動詞を増やすだけでなく、コア動詞をどのような状況で使うと心地よいのか、感覚的な情報 を結びつける必要があります。

 

結論として、コア動詞を中心に、感覚情報を紐付け、放射線状に広がる「好き/得意」の全体像を描くこと が大切です。(図2

 

図2


しかし、この全体像を意識的に描くのは非常に難しい。
その理由は、この感覚的な情報が 言語化しにくい記憶」 に分類されるためです。

 


2. 言語化しにくい記憶と、その扱い方

人間の記憶には、言語化しやすい記憶」と「言語化しにくい記憶」 の2種類があります。(図3

 

  • 言語化しやすい記憶エピソード記憶意味記憶
     → 過去の出来事や論理的な情報。会話や文章で説明しやすい。
  • 言語化しにくい記憶(手続き記憶・情動記憶)
     → 体の動かし方や感覚的な記憶。無意識に蓄積され、言葉にするのが難しい。

図3

 

例えば、「歩く」という動作を考えてみてください。


私たちは、四肢をどう動かすか、筋肉や内臓をどう制御するかを詳細に理解しているわけではありません。

 

しかし、無意識のうちにそれを実行できるのは、脳が 「歩く」に関する膨大な情報を、無意識の記憶として蓄積している からです。

 

このように 言語化しにくい記憶」 に眠っている感覚的な情報を、コア動詞と結びつけることができれば、新たな「好き/得意」が生まれる可能性が高くなります。

 

では、どうやってこの無意識の情報を引き出すのか?
そこで重要になるのが、「直観」の活用です。

 

なお、この直観の活用にあたり、以下書籍を参考にさせていただきました。

 

直観脳 脳科学がつきとめた「ひらめき」「判断力」の強化法 (朝日新書) | 岩立 康男 |本 | 通販 | Amazon


3. 直観を活用し、新しい「好き」に出会う

 

「直観」とは、経験や記憶の積み重ねによって、瞬時に本質を見抜く力 です。(図4

直感(ちょっかん)直観(ちょっかん) は似た言葉ですが、意味は異なります。

 

図4


つまり、直感は感覚的な判断 であるのに対し、直観は経験と知識が裏付けになっている判断 です。

 

例えば、熟練したスポーツ選手が、相手の動きを見た瞬間に「次にこう動けば良い」と判断できるのは 直観 です。


これを、新しい「好き/得意」に応用できないか? と考えました。

 

厳密には、図のようにコア動詞の範囲内であれば、私達は熟練した職人のような動作を有している。

 

であれば、自覚がないだけで、言語化しづらい膨大なコア動詞に関する情報が無意識下に蓄積されている。


そして直観が働けば、蓄積された情報の中で点と点がつながり、ロジカルを飛び越えた、本質的な答えを導き出せる

 

この「ロジカルさを飛び越え、一方で本質的な答えな状態」が、今までの好き/得意とは異なる内容でありながら、コア動詞を満たしている状態 になると考えています。

 

これが、直観を活用した新たな「好き/得意」の全体像を描く戦略 です。

 

 


4. まとめ

本記事では、新しい「好き/得意」に出会うための最終ステップ 「動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく」 について、概念的な側面から解説しました。

 

  • コア動詞を知るだけでは、新しい「好き」は見つからない
  • コア動詞をどのような状況で使うと心地よいのか、感覚的な情報を結びつける必要がある
  • この感覚的な情報は「言語化しにくい記憶」に眠っているため、意識的に引き出すのが難しい
  • 言語化しにくい記憶を活用するために、「直観」を用いることで、新たな「好き/得意」の可能性を広げることができる

 

本記事は 概念編 です。


次回の 実践編 では、この直観をどのように日常に落とし込み、新しい「好き」を見つけていくのか、具体的な方法を紹介します。

 

さらに エピソード編 では、実際に私がこの手法をどのように活用し、新しい「好き/得意」に出会ったのかをお話しします。

 

特に直観という、感覚的な要素が強まり、概念/実践の内容が複雑になっています。

ぜひエピソード編で、わかりやすくお伝えできたら幸いです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!

 

「好き」や「得意」を育てる3ステップ ~2ステップ目~

こんにちは。このブログ「日々淡々と染みる」を運営している「染みる」と申します。

前回のブログでは、動詞を軸に新たな「好き/得意」を育てるための3ステップのうち、最初のステップ「1.好きや得意を『動詞』に分解する」について詳しく解説しました。

 

blog.hibitantan.com

本記事では、2ステップ目である 「2.動詞の優先順位をつける」 について詳しく解説します。

 


3ステップの概要

  1. 好きや得意を「動詞」に分解する
  2. 動詞の優先順位をつける
  3. 動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく

 


なぜ動詞の優先順位をつけるのか?

 

新たな「好き/得意」を再発見するためには、「動詞」を軸にして探し出すことが重要です。この動詞の中でも、特に新たな「好き/得意」を創出する際に核となる動詞を 「コア(核)」 と定義します。

 

前回までの内容で「好き/得意」を動詞に分解した際、それぞれ複数の動詞が含まれていたと思います。つまり、コアとなる動詞も 複数の動詞で構成される 必要があります。

 

 

では、どうやってコアとなる動詞を選定すればいいのか?
その答えは、複数の「好き/得意」に共通する動詞を見つけること です。

 

また、新たな「好き/得意」の発見精度をより高めるために、共通する動詞の中から 「出現率」や「影響力」 を把握するために優先順位をつけ、コアの特徴を方向づけます。

 

この優先順位を決めることが、新しい「好き/得意」を創出するための コアの質を高める鍵 となるのです。

 

そのため、このステップでは 複数の「好き/得意」を動詞に分解し、多くの動詞をリストアップすること が重要です。


経験則ですが、最低3つ以上の「好き/得意」から動詞を抽出 すると、より精度の高い分析ができます。

 


優先順位を決める3つのステップ

 

まず、優先順位のつけ方を 図1・図2 を用いて説明します。

説明では「好き」をベースに分解していますが、「得意」の場合も同様な作業です。

 

図1

 

図2

 

  • Step1:共通する動詞の数で優先順位をつける

まず、図1 のように「好き/得意」を動詞に分解し、共通する動詞をリストアップ します。このリストの中で、出現率の高い動詞を優先的に選びます。(図2 参照)

 

  • Step2:気持ちの強さで順位をつける

出現率が同じ動詞が複数ある場合、より気持ちが強く傾く方を上位に置きます
直感で「これがないと物足りない」と感じる動詞を選んでください。
このステップでは 主観的な感覚を大切にすること がポイントです。

 

  • Step3:日常での使用頻度を考える

Step2でも優先順位が決められない場合、日常生活での頻度 を基準に考えます。

 

この3ステップを通じて、最終的に「コア」となる動詞を決定します。

 


私のケース:核となる動詞の発見プロセス

 

参考までに、私が 「キャンプ」「ドライブ」「写真」 の3つの好きを例にコアとなる動詞の選定プロセスをご紹介します。(図3・図4 参照)

 

図3

 

図4

 

  • Step1:共通の動詞をリストアップ

「感じる」「集める」「探す」が複数の「好き/得意」に共通していた。

  • Step2:気持ちの強さで比較

「感じる」が「集める」「探す」に対して 価値観レベル(直感・五感を大事にする)で強く響いた。「集める」「探す」はどちらも大切だが、感情的な優先度では「感じる」が一番上だった。

  • Step3:日常での頻度を考える

「集める」は日常的に 無意識に行っている ことが多い。「探す」は、気合いを入れて集中することが多く、日常での頻度は「集める」よりも低かった。

 

この結果、「感じる」→「集める」→「探す」 の順に優先順位を決定しました。
特に「感じる」は最も影響力が強い動詞であり、私の「好き/得意」の核として位置づけられました。

 


まとめ:動詞の優先順位をつける意義

 

この2ステップ目では、「好き/得意」を動詞に分解したデータを活用し、
優先順位をつけることで「自分の本質的な興味」を見つけるプロセス を紹介しました。

 

この 「コアとなる動詞」 を明確にすることで、次のステップ 「3.動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく」 につなげやすくなります。

 

次回は、「コアとなる動詞をどう日常に組み込むか?」をテーマに、具体的な方法をお話しします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!

 

 

「好き」や「得意」を育てる3ステップ~ 1 ステップ目 ~

前回のブログでは、「好き」「得意」を育てるために、動詞に着目する重要性についてご紹介しました。今回から、動詞を軸に新たな「好き/得意」を育てるための3ステップについて具体的にご紹介します。

 

本記事では、最初のステップである「1.好きや得意を『動詞』に分解する」について詳しく解説します。

 

3ステップの概要

  1. 好きや得意を「動詞」に分解する
  2. 動詞の優先順位をつける
  3. 動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく
 

内容に入る前に

 
まず、「好き」「得意」を動詞で理解する視点は、前回のブログでも触れた森岡毅さんの考え方に大きな影響を受けています。
 
森岡さんの著書『苦しかったときの話をしようか』では、キャリア形成時に自分の強みを理解する手段として、好きなことを動詞で分解する方法が提案されています。
このアプローチでは、「好き⇔動詞⇔得意」という関係図が示されています。

 
本ブログでは、この考え方を発展させ、「好き⇔動詞⇔好き/得意」というサイクルで、「好き」「得意」を再発見することにフォーカスします。
詳細を知りたい方は、森岡さんの著書や関連動画をご覧いただければ、理解が深まると思います。
 
また、前回のブログでは「神社巡り」や「キャンプ」を例に、動詞への分解例をご紹介しました。以下のポイントを踏まえつつ、今回は具体的な分解方法を解説します。
 
  • 自分の好きなことを動詞単位で理解すると、似たような動詞で構成されていることが多い。
  • 魅力的な動詞は、DNAレベルで惹かれている可能性がある。
 

 
このブログを読みながら、ぜひご自身の「好き」「得意」を動詞に分解し、特性を把握するための第一歩を踏み出してみてください。
 

「好き」「得意」を動詞に分解する方法

 
参考までに、私の好きの「キャンプ」を題材に実際に分解の様子を示します。
「得意」の場合も同様の分解手法で実施できますが、本ブログの3ステップでは「好き」を軸にご紹介させていただきます。
 

1. 好きなことを棚卸しする

 
まずは、これまでの人生で「好きだったこと」や「心が躍った瞬間」を思い出し、書き出します。
たとえば、次のような質問を自分にしてみてください。
 
  • 「最後にワクワクしたのはいつですか?」
  • 「時間を忘れるほど没頭したことは?」
  • 「子どものころ夢中になっていたことは何ですか?」
 
例として、キャンプにフォーカスした私の例を示します。
  • 自分の部屋で実現できなかった理想の空間をキャンプ場で追求できる。
  • お気に入りのキャンプギアを並べてニヤニヤする。
  • 澄んだ空気、焚火の音や匂いを楽しむ。
  • 準備や片付けを効率よくこなした達成感。
 

2. 動詞に着目する

 
書き出した内容を、動詞ベースで捉え直します。
それぞれの「好きなこと」や「得意なこと」に含まれる具体的な行動を洗い出し、深掘りし、動詞単位に分解してください。
 
完璧を求めなくてもかまいません。ぱっと思いつく行動を列挙してください。
参考として、具体的な動詞を見つけるポイントを以下に示します。
 
  • 「楽しい」と感じる瞬間に着目する。
  • 思い出に強く残っているシーンに共通する行動は何か。
  • 1つの行動から関連する動詞を派生させてみる。
    (例: 「書く」は「記録する」「伝える」「整理する」に派生できる)
 
例として、キャンプにフォーカスした私の例を示します。
  • 理想の空間を追求する:
    イデアを形にする、空間をアレンジする、自分の理想を探す。
  • キャンプギアを並べる :
    コレクションする、一覧化する。
  • 焚火を楽しむ :
    感じる。
  • 片付けをこなす :
    整頓する、効率化する。
 

3. 動詞を磨く

 
次に、動詞を磨き上げて、より汎用性の高い形に仕上げます。
同じ動詞が異なる文脈で繰り返される場合、共通点を見つけて簡潔化します。
たとえば、以下の手順で進めると効果的です。
 
  1. 動詞の傾向を観察する
    書き出した動詞がどの場面で使われているか。

    (例: 「整理する」は片付けや情報の分類など複数の文脈で使われる)

  2. 動詞の共通点を探す:傾向を比較し、動詞の核となる要素を見つける。

    (例: 「片付ける」と「情報を整理する」の共通点は「秩序を保つ」)

  3. 動詞を簡潔化する:共通点を抽出して、動詞をよりシンプルで汎用的な言葉に置き換える。

 

例として、キャンプにフォーカスした私の例を示します。

  • イデアを形にする : 表現する

  • 空間をアレンジする : 組み立てる

  • 自分の理想を探す : 探す

  • コレクションする : 集める

  • 一覧化する : 並べる

  • 整頓する、効率化する : シンプル化する

  • 焚火を楽しむ : 感じる

 

まとめ:好きや得意を「動詞」に分解する

 
この章で、具体的に「好き」「得意」の動詞の分解方法についてご紹介しました。
ぜひ自分が「何に魅力を感じているのか」「どのような行動に喜びを見出しているのか」を明確に理解してください。
 
一度の分解作業で納得のいく動詞に巡り会うことは難しいと思います。
ぜひ何度も向き合い、異なる「好き」「得意」にも着目し、「好き」「得意」⇔動詞を行き来して、可能性を広げてください。
 
余談ですが、動詞を自覚すると、好きや得意と感じる内容がより高まります。
私の場合、「感じる」「探す」「集める」といった動詞を趣味のキャンプや神社巡りで意識することで、楽しさが増しました。

例えるならマッサージ、気持ちが良いと感じるツボを刺激するように、このツボにあたるのが「好き」「得意」の動詞なのでしょう。


この考えは仕事にも応用できます。
何気ない仕事でも動詞を意識すると、クオリティや達成感が格段に変わります。
 
次回は、「動詞の優先順位をつける」の内容をご紹介します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回もお楽しみに!
 

好きと得意を育てる鍵は動詞にあり

こんにちは。このブログ「日々淡々と染みる」を運営している「染みる」と申します。前回のブログでは、「好き」や「得意」を育てるための3つのステップをご紹介しました:
 
  1. 好きや得意を「動詞」に分解する
  2. 動詞の優先順位をつける
  3. 動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく

 

shimiru.hatenablog.com

 

今回は、この中でも特に重要な「動詞」に着目する理由をお話しします。
 

 

なぜ動詞に着目するのか?

 
私の好きな「神社巡り」と「キャンプ」を例に、「動詞」に着目する意味をお伝えします。動詞の視点で「神社巡り」を分解すると、「探す」「歩く」「集める」「感じる」といった具体的な行動に分けられます。
 
  • 探す:訪れる神社を選び、その由来や歴史を調べる。どんな景色や雰囲気が待っているのかを想像するワクワク感がある。
  • 歩く:境内や参道を歩き、その場の雰囲気や建築物を味わう。
  • 集める御朱印帳に印を集め、訪れた記録を積み重ねていく達成感を味わう。
  • 感じる:静けさや風景に意識を向け、手を合わせながら自分の気持ちと向き合う。

 

同じように、「キャンプ」を動詞で分解すると以下のようになります。
 
  • 探す:キャンプ場や自然の中のスポットを探す。景色や設備を比較しながら、自分に合った場所を見つける楽しさ。
  • 組み立てる:テントやタープを組み立てる過程を楽しむ。自分の手で空間を作り上げる行為に満足感がある。
  • 集める:自分の世界観に合う、お気に入りのキャンプ道具を揃える。
  • 感じる:焚き火の温かさや自然の音、景色の美しさを全身で感じる。

 

こうして見ると、一見かけ離れた「神社巡り」と「キャンプ」が、動詞レベルでは驚くほど似ていることに気づきます。
 

 

「動詞」が見せる共通点

 

私の仮説は以下の通りです:
 
  • 異なる「好き」「得意」でも、似た動作で構成されていることが多い。
  • 共通の動作を通じて、「好き」「得意」を深められる。
  • 動作単位で考えることで、新たな「好き」「得意」を高いクオリティで見つけられる。
 
動詞に着目することで、「好き」「得意」の解像度が上がり、自分の特性が見えやすくなります。そして、特性を理解しているからこそ、経験のないことにも共通点を見出し、新たな「好き」「得意」を狙って見つけることができるのです。
 
このカラクリを日常で上手く扱えたら、人生ネタバレ時代を上手く波乗りできるのではないか――そんな思いを抱いています。
 

 

あなたの「動詞」はDNAで引き継がれたもの

 
動詞に着目するもう一つの理由は、それがDNAに刻まれた生存戦略である可能性があるからです。例えば、あなたが自然と魅力を感じる動作や行動は、無意識のうちに行っていることが多いのではないでしょうか?
 
これは私自身の原体験からも強く感じています。
私の家族には以下のような「動詞」が見られます:
 
  • 祖父・父:歴史的な偉人の伝記や出来事から、自身の悩みや課題を解決する糸口を「探す」。本棚にはいつも歴史関連の書物が並んでおり、特に祖父は「過去を学ぶことで未来のヒントが得られる」と話していました。

 

  • :ポイントを「集める」のが好きで、いわゆるポイ活に情熱を注いでいます。ただし、商品交換や現金換金にはまったく興味がなく、あくまでポイントそのものを集めることに喜びを感じています。
 
こうした動詞に基づく行動を見ると、親世代と私の時代では環境も状況もまったく異なるはずなのに、動詞レベルでは驚くほど似ていることに気づかされます。
 
長い歴史を振り返れば、私たちの祖先は自然災害や戦乱、疫病などの困難を乗り越え、生存し続けてきました。ただ運に任せていたのではなく、必死に行動を起こし、他者よりも優れた行動で生存率を高めた結果、私たちのDNAに「行動」として刻まれたのではないか。
 
この視点に立てば、あなたが何に魅力を感じているか、その理由をより深く理解できるようになるのではないでしょうか?
 

 

人生のネタバレ時代に必要な視点

 
以下の2つが特に重要だと考えています:
 
  1. 「好き」「得意」を動詞で理解し、いつでも新たな「好き」「得意」を生成できる体制を構築すること。
  2. DNA由来の動詞を常に磨き続け、揺るぎない自分の居場所を作ること。
 
情報過多な時代の中で、自分の好きや得意を見失うことがあっても、動詞を軸に「好き」「得意」の土俵を変える。土俵を変えたとしても、動詞は変わらないため、動詞はどんどん洗練される。そして洗練された動詞で構成された「好き」「得意」に巡り合ったとき、人生のネタバレをされても負けない耐性がつく。
 
この循環は、人生のネタバレ時代における強力なツールになると信じています。
 

 

動詞戦略を実行可能にする戦術書

 
この「好き」や「得意」を動詞に着目して理解する手法は、森岡毅さんの戦略にも見られるように、広く知られつつあります。しかし、日常生活でこれをどのように実践し、自分に落とし込むかについては、まだ解説が少ないと感じています。
 
 
余談ですが、最近夢中になっているアニメ『チ。』では、人から人へ「知」のバトンが引き継がれ、新しい価値を生み出す過程が描かれています。
 
私も先人の動詞に着目する「知」を継承し、さらに現代的にアップデートすることの重要性を感じています。
 
動詞戦略から実行可能な動詞戦術に、「好き」「得意」を再発見し、育て直すための実践的な戦術書としてこのブログを活用いただける内容をお届けしていきます。
 

 

次回に向けて

 
次回からは「好き」や「得意」を育てるための以下3つのステップの内容をご紹介します。
 
  1. 好きや得意を「動詞」に分解する
  2. 動詞の優先順位をつける
  3. 動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!次回もぜひお楽しみに。
 

今日からはじめる、好きと得意の育て方

こんにちは。

このブログ「日々淡々と染みる」を運営している「染みる」と申します。

 

休日にはドライブや散歩、神社巡り、キャンプを楽しみ、気が向いたらカメラの

シャッターを切る。そんな日常を広島の小さな街で過ごす、30代サラリーマンです。

 

このブログでは、日常の小さな発見や、現代をより良く生きるための視点を皆さんと共有していきたいと思います。どうぞお付き合いください。

 

 


 

「好きなこと」を育てにくい現代社会の壁

 

なぜこのブログを始めたのか。

 

きっかけは、長峰大さんのYouTube動画「親ガチャ」のテーマに触れたことがはじまりです。「親ガチャ」という言葉は、親の経済力や環境によって人生が左右される現実を指しますが、この言葉が注目される背景には、SNSや情報過多が生み出した新たな社会課題「人生のネタバレ」があると考えています。

 

https://youtu.be/UCJ1kE_dreU?si=w-GHxRHFa-78pbs3

 

最近では、新R25さんの動画でもこのテーマが取り上げられ、現代を生きる若者の苦悩がリアルに言語化されていました。特に心に残ったのは、膨大な情報に晒されることで「好きなこと」や「得意なこと」に熱中しにくい現実です。

 

 https://youtu.be/Wk7EyMDaZu0?si=T6zay_06kRHDy9Ar

 

SNSを通じて他人と簡単に比較できる環境では、「自分は特別ではない」「自分には才能がない」と感じやすくなる。その結果、情報からのプレッシャーで、未来の才能や個性につながる「好きなこと」や「得意なこと」が成熟する前に踏みつぶされてしまう。

 

――そんな現実に対して、世の中は「好きなこと」「得意なこと」で生きることを後押しする。この矛盾した状況に、私は強いモヤモヤを抱きました。

 


 

「余白」があった過去と現代の違い

 
振り返れば、私が若かった頃は、今ほど情報が溢れておらず、未来に対して楽観的に考えられる余白がありました。「やってみなければわからない!」という希望を持ちやすく、挑戦へのハードルも低かったように思います。
 
もちろん、何度も挫折を経験し、「好きなこと」「得意なこと」を奪われたと感じた瞬間もありました。それでも時間をかけて新たな「好きなこと」「得意なこと」を見つけ、再びそれを育てていくことができたのは、まさに余白があった時代だからこそかもしれません。
 
一方で、今の情報過多な時代では、こうした「余白」がなくなりつつあると感じます。「好きなこと」や「得意なこと」を見つけても、すぐに外部の情報や評価にさらされ、育てる意欲を失う。そんな厳しい環境の中で、どうやってモチベーションを維持しながら育てていけるのか。
 
――これが、今の時代における大きな課題ではないでしょうか。
 

 

「好き」を育てる方法を一緒に考える場

 
厳しい時代を生きながら、モチベーションを維持し、「好きなこと」「得意なこと」を育てあげるのは非常に難しいことです。
だからこそ、今より恵まれた時代を生きることができた世代が、これをしっかりと言語化し、実践方法に落とし込むことで、この難しさを解消する助けになれるのではないでしょうか。そんな想いから、このブログを始めました。
 
具体的な方法として、私は「好き」や「得意」の育て方を次のように考えています:
 

1. 好きや得意を「動詞」に分解する

2. 動詞の優先順位をつける

3. 動詞を日常に取り入れ、比率を高めていく

 

特に、「3.日常で動作の比率を高め続ける」は私自身が試行錯誤を重ねてきたオリジナルの方法であり、このブログの価値そのものです。この方法から生まれた私の「好き」は、キャンプや神社巡り、カメラといった趣味にもつながっています。
 

 

次回以降に向けて

 

このブログでは、情報社会に疲れたときや自分を見失いそうなときに、「好きなこと」「得意なこと」をどう育てていけばいいのか、ヒントや実践方法をお伝えしていきます。ぜひ3.までトライしてみてください。夢中になれる日常を過ごすきっかけになるはずです。
 
また、私の趣味であるキャンプや神社巡り、カメラについても触れ、これらを通じた「好きの育て方」もお届けできたらと思います。
 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回もぜひお楽しみに!